暁星国際中学校・高等学校

人生の大切なことは全て暁星国際の寮生活で学びました。第4回
トピック, 卒業生のメッセージ

2017年10月11日

舟本写真

サンゴバン株式会社 (仏系ガラスメーカー) SCM(物流)マネージャー

舟本 圭吾(暁星国際学園10期生)

  現在私は、フランスのガラス企業に所属し中国、韓国、タイから自動車用ガラスを輸入し、日本国内の各倉庫に配送するまでの一連の業務を引き受けております。フォーキャスト(自動車メーカー生産予測)や季節的な要因等の過去データを駆使し、適正在庫で在庫をコントロールし主に量産品への対応に従事しております。フランス本国からのコストダウン、及び業務改善のプレッシャーと日々戦っておりますが、外資系企業で世界を相手に、今迄培ってきた国際対応能力を発揮する非常に良い舞台を与えられたと思って日々業務に励んでおります。
以下暁星国際学園在学中に私が学ばせていただき今でも大きな財産になっていることをお伝えしたいと思います。

・寮生活を送ったことが社会でどのように生かされているか
寮生活を経験したことで、一歩下がって物事を判断する視点と、相手の立場に立って考えるようになった事が今の私の財産となっております。
入寮までは親元での暮らしでしたので、我儘な事も許されましたが、寮生活だと1日中クラスメートたちと共同生活をすることになります。勿論最初は寮生活での厳しさを感じたことが多かったですが、3年間の寮生活をしていく上で学ぶことは多く、特に今思えば事前に話をする前に考える習慣が育まれたのは寮生活で得た賜物です。
相手の立場に立って物事を考えるようになると、社会人になってたとえ失敗したとしても、誠意を込めて尽力することで上司や先輩からも寛容に見て頂くこともありました。また部下や後輩への指示も相手の立場を考えて出す習慣がついていましたので、複数回同じ指示を出す必要が少ない事を実感しております。寮生活を高校生活の貴重な時期に送った事で、意外と簡単には身につかない協調性が自然と育まれたと今は実感しております。

・寮生活で得たものがいかに大切なことか
寮生活で毎日3時間自習を3年間続けたことで、自分で勉強する癖がその後も続きました。
一緒にいる時間が他校の通学生生徒よりも長いということもあり、その分クラスメートから受ける刺激も大きいので、資格試験などにも意欲的になり、社会人になってもチャレンジできたのも寮生活を送った賜物だと感じております。
遅まきながら社会人になって英検1級、通訳案内士(英語)、TOEIC925点と目標にしていた英語の資格や点数を取得することが出来ました。また暁星国際高校在学中に抱いた将来海外で留学したい夢を貫き、念願のMBAを英国のノッティンガム大学で取得する事も出来ました。これも目標達成のために諦めない気持ち、努力の大切さ、精神力を寮生活で培うことが出来た賜物だと思っております。

・寮生活の良き思い出
サッカー部に所属しておりましたので、日々の厳しい練習の中でも、授業と自習時間の間の良い息抜きにもなり、楽しい寮生活の思い出となりました。
また夏合宿は体育館でサッカー部一同長期間寝泊まりをしました。寮でも私の時代は、高校は同学年で同室だったので、合宿中は普段なかなか話す機会が無い先輩達と進路などについても話すことができ、自分にとっても大変大きな財産となりました。その間には、多数のOBの方に来て頂き差し入れを頂いた事もよくあり、母校愛を持った先輩方が多々いらっしゃる学校を選んでよかったと強く感じた次第です。