暁星国際中学校・高等学校

高校2年生修学旅行報告2
トピック

2024年02月12日

高校2年生から修学旅行の報告です。

高2の沖縄修学旅行では豊見城市の旧海軍司令部壕に行きました。
まずは講話をうかがい、続いて資料室、壕へと進みます。
普段は活発な生徒たちも神妙な面持ちで講話に耳を傾けていました。
壕壁面の細かい凹みは自決の際の手榴弾の跡だと聞き、
事前学習で調べていた大田實中将の「沖縄県民斯ク戦ヘリ 県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ 賜ランコトヲ」のモールス信号を聞いてはじっと考え込み、
大田中将自決の部屋を前にして絶句していました。
壕から出てきてもトイレに行けないと涙目になっている女子生徒がいたほどです。
残酷な学習をさせてしまったかもしれません。
わたしたちは新聞を読み、教科書を読んで、いろいろ知ります。座学は大切です。
しかし実際にその場に行って経験して、聞いてみて、触れてみて、感じてみないとわからないことも多くあります。
本校では、これらの体験から君たちはどう考えるべきか、どういう結論を出すべきか、というアプローチに価値を見出していません。
これからの世界を担う若者たちに考えるヒントを提供し、対等な立場で今後みんなで大いに議論したいと思っています。