暁星国際中学校・高等学校

英語コラム②「理屈も大切!?」-「仮定法」
トピック, 英語教育

2023年01月12日

英語コラム-「理屈も大切!?」-「仮定法」について

 

前回の内容 → 【新企画】英語コラム①「理屈も大切!?」

 

英語では「事実」を前提として、それをそのまま表現するのを「直説法」、わざわざ事実に反対のことを述べるのを「仮定法」と言い、区別して表現します。

 
(例)

「私は彼の住所を知らないので、手紙を書けない」
→ 事実をそのまま述べているので、英語では「直説法」で表現する
  

「もし私が彼の住所を知っていれば、手紙を書けるのに」
→ 事実に反対のことを述べているので、英語では「仮定法」で表現する
  

 「現在」のことを述べるとき、「直説法」では当然のことながら「現在形」で表現しますが、事実に反対のことを述べる「仮定法」ではなぜか「過去形」で表現します。ですから、上記の日本語を英語で表現するとこうなります。

 
 (直説法)「As I don’t know his address, I can’t write to him.」
 (仮定法)「If I knew his address, I could write to him.」
 
通常、生徒は「英語では事実に反対のこと述べるとき時間をずらして表現する決まりだから、現在のことでも事実に反対であれば過去形になります」と習います。その際、多くの生徒は「なぜ今のことなのに、現在形ではなく過去形で表現するのだろう」と疑問に思うはずです。では、なぜ、時間はずれるのでしょう?そこに何か、英語特有の論理が働いているのでしょうか?(つづく)